食べ物にも酵素はある。

酵素は、私たちの体内で作られているものと、食べ物に含まれているものに分けられます。

今回取り上げるのは、食べ物に含まれている酵素について。

発酵食品や果物、野菜にも酵素は含まれています。 例えば、有名なのは

  • パパイヤに含まれるタンパク質分解酵素、パパイン。
  • 大根に含まれるデンプン分解酵素、ジアスターゼ。
  • 納豆に含まれる酵素は、ナットウキナーゼ。

酵素サプリメント、酵素ドリンクなど、巷で話題の「酵素」商品には、さぞたくさんの酵素が含まれているのでしょうね。きっと。

これらの酵素、ダイエットや健康に役立つんでしょうか?

食べ物の酵素は、体内には届かない!?

まず、衝撃の事実からはじめなければなりません。

食べ物の酵素は、体内に届かない、というのが 多くの医学者・科学者の結論のようです。

なぜなら、胃で分解されてしまうからです(!)。

酵素は、タンパク質からできています。胃にはタンパク質を分解する消化酵素がありますから、酵素は分解されてアミノ酸になってしまう、というわけなんです。

食べ物の酵素の本当の効果とは?

じゃあ、食べ物から酵素を摂取しても意味ないじゃん。

と、思ったアナタ。結論を出すのは、まだ早い。食べ方や食べ合わせによっては、こんな効果が期待できますよ。

発酵食品は、体質改善に

私たちの腸内には、100種類以上、100兆個以上の腸内細菌が棲んでいるそうです。

腸内細菌は、善玉菌(人間の身体にメリットをもたらすものを)、悪玉菌(人間の身体に悪さをするもの)、日和見菌(どちらにも変化しそうなもの)に分けられます。

この善玉菌を増やすことこそが、根本からの体質改善になるといわれています。

善玉菌は、新陳代謝を促し、体内に進入してくるウィルスと戦い、ビタミンを生成します。つまり、便秘にならず、病気になりにくく、代謝がよく太りにくい体質をつくってくれるんです。

「酵素」と名のつく健康食品やドリンクは、納豆や漬物と同様、野菜や穀物を発酵させたものです(中にはきちんと発酵させていないエセ健康食品もありますので注意してください)。

ですから、乳酸菌などの善玉菌がたくさん入った、質のよい「酵素」健康食品は、腸内環境を整えるためにとっても有効なんです。

消化・吸収しやすくする

大根のジアスターゼはデンプンの消化酵素です。

昔からある「からみ餅」は、普通に餅を食べるよりも胸焼けしにくい、といわれています。また、パイナップルに漬け込んだ肉は、タンパク質分解酵素の力で柔らかくなり、おいしくなります。

料理の仕方、食べあわせによっては、食べ物の酵素はデンプンやタンパク質、脂肪などの栄養を消化・吸収しやすくしてくれるのです。

栄養素の強化

また、食べ物の酵素は、その食べ物をより高栄養なものに変化させてくれます。

例えば、ゆでた大豆と納豆を比べてみましょう。
大豆と納豆の栄養素比較
エネルギー カリウム カルシウム 鉄分 ビタミンK ビタミンB2 葉酸
単位 kcal mg mg mg μg mg μg
大豆(ゆで) 180 570 70 2.0 7 0.09 39
糸引き納豆 200 660 90 3.3 600 0.56 120

ビタミンKとB2が格段に増えています。

ビタミンは、体内酵素と結合して消化や代謝などの働きをスムーズにする「補酵素」です。つまり、酵素を含む食品をとることで、結果的に体内の酵素を活発にすることができるのです。

まとめ

健康食品・ダイエット食品として話題の酵素。

ブームに踊らされることなく、本当の効果を知って、賢く取り入れたいものですね。